西部警察再放送のこと

今年は石原裕次郎の23回忌で「西部警察」傑作選の再放送をやっているのですが、その中で山形・酒田港ロケがたまたま今日放送されとりました。あいにく放送中は仕事で手が放せず録画。今はHDDレコーダーなんていいものがあるから簡単にデジタル保存が出来るという寸法です。

それで鉄道マニア的に西部警察っつーとまずは「広電爆破」ではないでしょうかw 僕はちょうどパートIIIを観ていた世代なので、オープニングで広島電鉄路面電車ば爆破されるシーンを見て「おおおっ」と思ったものです。
広島電鉄全面協力の下、廃車寸前の車両を活用しての爆破ロケ。爆破されたシーンでは鉄道線の高床式電車がホームに止まっていたりと、色々な意味で「懐かしさ」を呼び起こしてくれます(´ー`)。

続く酒田篇でも鉄道が登場。テロリストが自衛隊から強奪した新型ミサイルをなんと貨物列車をジャックして輸送するというもので、今回の撮影では国鉄の新潟鉄道管理局が全面協力。それにしてもよく貨車を爆破するような撮影に国鉄が協力してくれたものですね。
同様に鉄道が爆破される「新幹線大爆破」や「皇帝のいない八月」では国鉄は協力してくれず、セットやミニチュアを組んでの特撮、皇帝のいない八月では夕張の炭鉱鉄道で廃車になった客車をベースにして14系寝台車のハリボテを再現したというのは客車オタでは有名な話。その14系はマロネ40かオロネ10ばりの深い屋根で、しかも三軸台車を履いているというマイクロエースもびっくりな不思議仕様だったのは言うまでもありません。

入替用DLに牽引された短編成の貨物列車が酒田港の臨港線を爆走。専用線・貨物線オタ的にはたまらないシチュですが、当然、貨物列車は爆破されますw 爆破されたのは画面で確認出来る限りではワラ1とトラ70000二両の計三両ですが爆発時、隣の側線に留置されていたワム80000二両と黒貨車三両? が巻き添え食らっています。多分爆破時の安全確保のための防護壁として使われた? みたいな感じです。

それで画面上で確認した編成は

入替用DL+ワラ1+トラ70000+トラ70000+ワラ1+ヨ8000

といったところです。DLは紺色のL型でロッド駆動式のスイッチャー。形式で言うとDBにあたる、協三工業製らしいごくごく一般的な貨物移動機です。
二両のワラ1の妻面には監視窓が開けられていて、二両目のトラ70000にミサイルが搭載されていました。途中で刑事の一人が連結器を切り離してワラ1とヨ8000が離脱。牽引していたDLは爆破時には切り離されて避難していたのか姿がありませんでしたw

撮影の時期*1はちょうど国鉄の赤字が問題化して、大赤字の原因の一つだったヤード式の車扱貨物が終焉を迎えるまさに数ヶ月前? 当時の輸送事情に合わなくなった二軸車のワムやワラがヤードに放置されたりスクラップ処分や車輪を外して倉庫代用として売却なんてことをやりはじめた時期なので、爆薬で吹き飛ばすだけの余剰・老朽化した貨車は有り余っていたのかも知れない。

もしこの酒田港貨物列車ジャックをNゲージで再現するとしたら、スイッチャーは新貨車工房の協三工業スイッチャーがドンピシャの形態なのでこれを元にKATOのワラ1、トミックスのトラ70000とヨ8000で簡単に再現可能。トラ70000には飛行機プラモから流用したミサイルを積んどくといいかもしれないですねw

そんなわけで久々な貨車ネタエントリーでしたw

*1:昭和58〜59年