KATO165系と、そして急行アルプスへの道

六月頃からNゲージをボチボチ再開して、本格的な電車編成となったのがKATOの165系でした。今までもチラチラとブログ内で登場はしていたのですが、アルプス並みの編成に成長するまで時間がかかったので…。

KATOの165系というと、153系の色違いで金型レベルで言えば40年近い歴史を持つ製品です。
2012年頃にセット内容を変えて再生産されたようですがライトが電球色LED化され、台車もピン留めからビス留め、中間カプラーがアーノルドカプラーからカトーカプラー密連JP-Bタイプになるなど何気にマイナーチェンジがなされています。走行重視の観点で見ればトミックスのHGにもまだ負けてはおらず、下回りに関しては現行モデル並みになっています。

まずはクモハ165から。三年前に再生産された3両基本セットです。ベストセレクション扱いではないものの、現在も比較的市場在庫も豊富で入手しやすい製品です。僕は中古で入手しました^^

さて、お気づきの方もいるかと思いますが、前面に幌をつけています。幌はKATOのキハ40用幌です。取付用爪を切って加工してから、ゴム系ボンドで扉に取り付けています。
やはり165系と言えばいかつい幌がついた顔ではないでしょうか? これをつけるだけでトミックスのHGに匹敵するレベルになると思っているのですが言い過ぎでしょうか?w

次はモハ164低屋根です。基本セットではここが動力車になっています。しかしKATOの電車用非FW動力はものすごくスルスル走るんですねぇ。驚きました。
今まで動力分散型車両を保有しておらず釜しか持っていなかったのですがこの動力が30年前に出て、10年前にキハ82リニュ時にフライホイール動力になるまでこの動力ユニットが基本(現在もリニューアルされていない電車・気動車製品の再生産はこのタイプですが)だったのは驚異的です。

もちろん、編成中間にも幌をつけてグレードアップしています。ただし中間はコストダウンと入手性の高さからグリーンマックスの幌を使っています。KATOの昔の電車・気動車製品には幌がついていませんがこうして幌をつけるだけで連結間隔が実感的になります。

ここからはジャンクモノでピン留め台車に銀車輪の旧製品? となります。というわけでサロ165です。こちらも幌をつけています。この回送運転台がいいんですよねぇ〜。

で、目指すアルプスにはサロが2両連結されていたので当然、サロ165も二両購入したのですが、片方のサロはこうして前ユーザーが施したらしい妻面への塗装がなされていました( ^ω^)。故にジャンクだったんですねぇ。

クーラーもAU13と

小ぶりなAU12と変化がつけられています。サロ455の屋根と組み替えたんでしょうか。しかもクーラーとベンチレーターに塗装もなされていてジャンクではありましたが得した気分です。

続いてはサハシ165です。アルプスではそば・うどんを振舞っていたようですが、昭和50年代に入ると食堂は営業終了してしまい、末期にはクハ165に差し替えられて廃車となったようです。
そば・うどんと急行ですとメニューも特急に比べるとジャンクフードが多めといったところでしょうか*1

反対側。一度でいいからアルプスでそばを食べて見たかった。

ところでこのサハシ165、台車がTR69ではなくて153系や181系用のTR58なんですよねぇ…おっかしいなぁ、やっぱジャンクだから? と思って新品の箱付き再生産のカトカプ密連B-JP付きのサハシ165を見てみるとこっちもTR58だったので後で調べて見ると、KATOのサハシ165はサハシ153を改造転用した50番台をモデル化しているようで、というよりもサハシ165に他形式からの編入組がいたなんて全く知りませんでした…。
50番台はアルプス運転開始に不足する食堂車を余剰化していたサハシ153から改造して投入したとのことで、むしろアルプスには欠かせない形式と言えるでしょう。

車両数が多いので後編へ続く。

*1:153系の急行に連結されたサハシ153は「寿司」とかなりの高級でしたが