IPAプールのおさらい'09

ある程度、Nゲージの工作をしている人ならIPA漬けはもう当たり前のようにしていると思います。うちでも割と多用しているのですが、EF58の塗り替えの場合は出来るだけヒゲのメッキを活かしたいため、ボディの色は剥がさずに洗浄してから上塗りという方法を取る場合もあります。

IPAといえば、使えば使う程性能が向上するという言わば漬物床のようなものです。迷信ではないか? とも言われていますが買ったばかりのまっさらなIPAと、使い古して年季の入ったIPAと比べると後者の方が確実に塗装を落とせると実感しています。

一昨年作ったマシ35青大将では新品のIPAを投入して元のぶどう色2号を落とすのに一週間はかかりましたが、最近のオシ17やスロ60、スロ81は二日程度で剥がれまくりw 

裏技として暖めるといいのですが、危険なので出来るだけ室温オンリーでやりたいものです。IPAは可燃性のアルコールなので決して火気に近づけてはいけません。どうしても暖めたい人はお湯を張った洗面器で湯煎するか、火を使わないオイルヒーターの側に置いとくといいですが、暖めると成分の蒸発が早まるようで空気抜きしてやらないとやはり危険のような気がします。

これが当鉄道のIPA床。一昨年以来ずっと使っていますwww しかしまるで「くさや液」のようなこの感じ。匂いはアルコール系の消毒液の匂いで、ラッカーシンナーより多少マシですがあまり嗅ぎたくない匂いであることには変わりはないです。

けどコイツがキクくんだヽ(´ー`)ノ。

IPAは主成分がアルコールなので放置していると少しづつ蒸散して減っていくので、少しづつ新品を継ぎ足しています。この度、久しぶりに新品の水抜き剤を継ぎ足しました。一年ぐらい継ぎ足ししてなくてだいぶ中身が減っていたのですが…。
メーカーは出来るだけ同一のもので揃えて継ぎ足した方が好ましい、と思う。これは僕の拘りで絶対的なものではないと思います。成分が同じならいいのかも知れないけど、自分はサンテックの赤いラベルの水抜き剤を使っています。オートバックスで400mlで約400円。200mlのものは200円で買えます。こちらは灰色のボトル。今のところヒビ割れや色が落ちないといったトラブルには見舞われていません(´ー`)。

サンテックのものはIPAが99%、1%は防錆剤です。最近はIPA95%、4%にメタノールが添加されている製品もあります。メタノール中毒にはなりたくないのですが、IPAメタノール程ではないけど毒性があるので扱いには要注意。蓋を開ける時は手袋とマスク、換気は必須です。

くさや液(笑)から引き上げられたKATOのスロ81ジャンク。火曜日に漬けたので二日弱でほぼ完了。ただしそのままでは落ちないので、歯ブラシでこすらないと駄目です。

さて、こいつを今からスロフ62に改造してやるんだぜ?