【栄光の】さくらたん【14系ブルトレ】


俺たちのさくらたんがついに当鉄道にも入線しましたよ(´・ω・`)。三ヶ月越しのKATOの新規ネタですが、かなり気合入ってます。ある意味、オリエント急行以上の気合の入れようではないかと思う次第。

今回の14系寝台客車の売りは「スケール通りの全長を再現」「半径を大きく取って平面性を向上させたトレインマーク変換装置改を導入」「全車ボディマウント式カプラーを採用」「スハネフ14のジャンパ栓と台車横の自動消火装置もオプションにて再現」「室内の寝台梯子を再現」「屋根の溶接痕もモールドで再現」「白色LEDによるテールマーク点灯をリアルに再現」「併結部分には幌の脱着機能を導入」となっています。思いつく限りの売りを並べて新機軸が多杉ですが、それだけ目玉というか、KATOにとってはターニングポイント的な製品ということかもしれません。

まずはカプラー。KATOの客車列車製品としては初めてボディマウントカプラーを採用。中間は密着自動連結器型カプラー、スハネフ14の機関車連結側はナックルカプラーという構成となっています。今までにない形のKATOの客車製品ですね。

中間カプラーは首を振るダミーカプラーといったところでケーディーやナックルのように可動部が無く、カトカプのように柔軟性がありません。ただ単にかみ合わせて強固に連結する感じで、従来のカトーカプラーやナックルカプラー、ケーディー、あるいはTN密自連やシンキョーとの互換性はありません*1。KATOUSAのクローズドナックルカプラーと同様の構造といったところでしょうか。
トミックスのBMTNカプラーシリーズが特性上、客車では7両以内、スハ32以降に改良されたものでも11両程度であることを考えると、フル編成でBMカプラーを導入するKATOの技術力の高さと自信の表れが出ていると言えるでしょう。

後、ナックルカプラーに交換する時は板バネの押し付けが弱くてナックルカプラー同士での連結の場合に自動解放することがあります。こういう時は板バネの曲げを強めてやると吉。これで自動解放を防げます。

       ___
    ;;/   ノ( \;
    ;/  _ノ 三ヽ、_ \;   
  ;/ノ(( 。 )三( ゚ )∪\; <どーなってんだよぉ〜
 ;.| ⌒  (__人__) ノ(  |.; さくらのナックルカプラー自動解放しまくりだろぉ〜 
 ..;\ u. . |++++|  ⌒ /;   とびうお・ぎんりんと同じ過ち繰りかえしてんじゃねえよぉ〜  


と、やる夫みたいに慌てる前に板バネの折り曲げ角度を強めてやるといいと思いますw 

カプラー受けは製品状態では表現無しのノーマル、好みに応じて付属するジャンパー栓が表現されたカプラー受けへの交換が可能です。ダミーではないけど充分、これで最後尾がリアルとなります(´ー`)。
このジャンパー栓は14系寝台のアイデンティティである自動消火器がついていて、カーブで台車が接触すると逃げる構造になっています*2。実はこれ、脱線しやしないかとヒヤヒヤものでしたが、貸しレでのテスト・ランでは何も異常もなくカーブも通過しました。
もし脱線する場合や、台車に接触することが生理的に我慢できない人は自動消火器だけ切断出来るようにもなっているのが便利です。

スハネフ14車掌室側の貫通扉は併結もするので、幌の取り付けが可能です。これも今までのKATOの客車には無かった機能。トミックスのHG気動車製品ではお馴染みの機能ですが、ようやくKATOも追随といったところですね。特に分割併合を可能とし、マヤ20を引退に追いやった14系寝台だからこそ、幌も再現されなくてはならないでしょう。

KATOニューブルトレの売りの一つ、寝台の梯子が展開した状態を再現。かなり作りこまれてます(´ー`)。

それでいて室内表現がクドイ! という向きにはちゃんと梯子パーツだけ外せるようになっています。トミックスのブルトレに合わせたい人には朗報と言えるでしょうw 梯子自体も軟質プラで閉じた状態を再現したい場合の加工も比較的簡単に出来るかと思います。

続いての売りである屋根上の溶接痕。試作品を鉄道模型ショウで見た時、ちょっと目立ち過ぎてオーバースケールじゃね? と思ったんですが、実際に製品として見るとあまり目立たず違和感はそれほど感じませんでした。むしろあっさりしてますね。トミックスでは屋根とボディは一体成形ですが、KATOでは別パーツ構成です。

さて、一番気になる全長を見てみましょうw トミックスの14系寝台は持っていないので、近似形式のトミックスのオハネフ25 0番台北斗星で比べてみました*3。ピッタリですね(´ー`)。写真はないけどオハネ14とオハネ24も長さは同じでした。

今回のさくら、かなりコストパフォーマンスの高い製品ではないでしょうか。馴染みの店に引き取りに行った時も、かなりの予約があったのがEF65Pと一緒に引き取りにきてる人がいました(´ー`)。
今回の14系は20系寝台リニュに匹敵する程のKATOの革命的製品といっても過言ではないと思います。オリ急の衝撃が吹き飛んだ感じです(;´Д`)。もちろんオリ急もいい製品だと思いますが。

しかし、僕にとっては14系寝台特急「さくら」は思い出の深い車両です。早いところ本丸の長崎編成が出て欲しいところですね(ヽ´ω`) 。フル編成でEF66に牽引させたり、オシ14を抜いていなばでEF58を再現したいところw

テールマーク変換装置やその他の部分は長崎編成が出てから改めて触れたいと思いますm(_ _)m

*1:カトカプやナックルと連結可能な密着自連型ナックルカプラーが出来ればカプラー表現の幅が広がると思うのですがねぇ…(;´Д`)。

*2:鉄道模型ショウでKATOの担当者が力説していた部分ですねw

*3:上がKATO、下がトミックスです。