ナックルカプラーの行く末とネットリテラシーについて

今日は真面目な話ですだ。気になる方は続きを読むをクリック(σ・∀・)σ


KATOのナックルカプラーがどうやら廃止になる、という話を耳にしたのは一昨日あたりのこと。以前、東京堂倒産のエントリーで情報ソースとしていただいたブログ「無理やって!!!」でそんな話があったのですね。

にわかに信じがたいことですが、ブログ主氏はKATO社員氏との雑談でそれを聞いた、と主張してブログエントリーに上げたようです。

以下ソース。
http://muri-yatte.at.webry.info/201005/article_13.html

もしこれから本当のことであれば、かなり思い切った施策です。機関車のカプラーをあの不恰好なカトーカプラーアダプターに戻して、客車に関してはカトーカプラーNをオプションにする一昔前の仕様に逆戻りするのか、それとも代替となる新カプラーが開発中で実用化の目処が立てばこれに移り代わっていくのか。

今現在、KATO製品ではオプションでナックルカプラーを付属させているわけで、そうした施策を続けている中でナックルカプラー廃止という動きはにわかには信じられないわけですが、でもそういえば先月再生産されたDF50はナックルが付属せず、アダプター対応だったな…。

去年はASSYパーツ供給の再編があって、ボディ、シャーシ、動力ユニットの分売が廃止、以後は修理対応になったことを考えると決して有り得ない話、ではあります。

で、追加された無理やって!!! のエントリーを続いて見てみます。

http://muri-yatte.at.webry.info/201005/article_14.html

どうやら情報ソースが不明確でコメント欄かメールで読者から突っ込みが入ったようでブログ主氏もナックルカプラー廃止という情報の真偽については「結局のところよく分からない」と結論づけてしまったようです。氏はKATO社員氏との談話をソースにしていたにも関わらずです。言ってみれば、自分でこの情報は信頼が出来ない、と言ってしまったようなものなのですね。

( ゚Д゚)ポカーン

この件についてはいずれ分かることだと思うのですが、やはり個人のブログとはいえ、ネットリテラシーというか、情報を公開することのブログ運営者の責任とその情報の取り扱い方について考えさせられた出来事ではないかと思うのです。

ちなみに元ソースでは伏字になっていますが文面からみてナックルカプラー廃止という主旨でエントリーが書かれているのは明白なので当ブログでは伏字にはしません。あしからず。エントリー上の情報が現時点ではどういう理由であれ「不明確」である、ということを示すためには伏字には出来ません。

この手の情報は誤った形で拡散されて結果としてメーカーに迷惑がかかる可能性もあるのですが、自分としては内容が内容のだけに伏字に習うわけにはちょっといきませんし、やはり無理やって!!! 様は一度上げた情報に関しては責任を持つべきだと自分は思いますので。

以下無理やって!!! 様のエントリーより引用。

もともとの情報ソースは当事者であるKATOの従業員のお話
ただ、その証拠を例えば録音していたわけではない。
一報で営業妨害が立証できるほどのインパクトってどんなユーザーの反応なのだろうか

この場合、無理やって!!! 様の記事を読んだ読者がKATOに問合せの電話をして、社員がその対応に追われてしまう場合、場合によっては営業妨害に問われてしまうんではないでしょうか。

例えばKATOが公式に告知をした上でユーザーが問い合わせるのは、まぁいいと思うのです。が、KATOが公式に公表したわけでもない、真偽の分からない情報への対応にKATO社員が追われた場合、本来するべき業務に支障が出る可能性もある。この情報への対応のせいで、新製品などの出荷が遅れてしまうことも決して有り得ない話ではない。

そうなるとメーカーだけではなく今度は問屋・模型店・一般ユーザーにも迷惑がかかるわけで。そこんとこどうよ? と自分は思うのです。最近はないにしても半年ぐらい前までKATOは新製品の出荷が遅れることは日常茶飯事だったわけで、その手伝いをユーザーがしていたとなるとこれは決して笑えない事態ですよ。

実際にこの情報で右往左往して、メーカーに問い合わせたりする人は少ないことを信じたいにしても、絶対に無いとも言い切れないわけで。特にこの趣味をやっている人の中には空気の読めない困ったチャンも多いですしw そういう困ったチャンへの対応に神経をすり減らされるとしたらいたたまれないですよね。

また無理やって!!! のプログ主氏はそのKATO社員氏に「その話、ブログに載せてもいいですか?」と許可を得たのでしょうか。
もし仮に無許可で載せたとしたら真偽に関わらずやはりそれは問題だと自分は思います。場合によっては社員氏が何らかのペナルティを受けてしまうこともあるわけで、配慮が足りなかったんじゃないかなぁ、と思わなくは無いのです。

ともあれ、自分も含めて影響の大きい情報の取り扱いには慎重でありたい、と肝に銘じたいものです。